ラーメンでお腹痛くなるのは本当に「かんすい」のせい?

暮らしと健康

私は根っからの麺っ食いですが、ラーメンだけは食べるのを控えるようにしています。

でも本当は食べたいんです。ラーメン。

でも駄目なんです。

そのわけは食後、十中八九お腹を下すから、です。

お腹を下す要因は多々あると思いますが、今回は中でも中華麺に使われる「かんすい」に注目してみました。

ラーメンを食べるとお腹を下す、のはなぜか?」私なりの見解をまとめてみます。

ラーメンの種類による?

ひとことに「ラーメン」と言っても全国津々浦々、その種類は多数に上りますが、私の場合、自慢じゃありませんがどんなラーメン屋さんに行っても食後30分としないうちにお腹を下す事が多いです。なので今ではなるべく食べるのを控えるようになったわけですが、以前はそれでも食べたい気持ちが強かったのでよくラーメン屋さんに行っていました。

お腹を下すイメージとしては、油っぽい、いわゆる「家系ラーメンのスープ」を想像するのですが、実際には、いくらスープがあっさりしていても、またその味が塩や味噌ベースであっても関係なく、お腹を下す時は下すのです。。

でもごく稀に大丈夫な時もあります。

逆にこれが不思議です。

大丈夫な時のラーメン駄目なときのラーメン

両者の違いがはっきり分かりません。

その時々の体調、特に腸内環境の違いなのでしょうが多くの場合はお腹が痛くなりトイレへ駆け込むハメになるのです。

因みにラーメン以外の麺類ではお腹を下す事がありません。

パスタでもうどんでも蕎麦でも大丈夫。

ただただラーメンとなると駄目なんです。

原因は麺にある?

最初はスープを疑っていました。

お腹を下す、と分かっていても若い頃からラーメンは大好きでしたから気にせずいろんなラーメン屋さんで食べてはトイレへ駆け込み、といった感じでした。

でも年齢とともにそういう事が気になるようになってきました。

ところがどんなに胃腸に優しそうなラーメン店を選んでも、やはり下痢になる事が多いのです。

そうなると考えられるのはスープではなくて麺?

そういえば、スープの無い冷やし中華などでもラーメンほどでは無いですが結構おなかを下す傾向があります。

もはや

麺の成分に原因があるのでしょうか?

他の麺類との違い

うどんやそうめん、冷や麦、蕎麦、パスタ。

これらの麺とラーメンの違いは何でしょう?

以前に「あの麺は何でできている?麺類、原材料の違い!!がすぐ分かる」

という記事を書きましたが、ここでも分かるように決定的な違いとして、ラーメンだけに入っているもの。それは

かんすい

です。

「全国生めん類公正取引協議会」によればラーメンとは中華麺を使った料理であり、

中華麺とは、小麦粉にかんすいを加えて練り合わせた後、製麺したもの

とあります。

つまり、他の麺類との違いはこの「かんすい」が入っているか否かです。


かんすいって何なの?

「かんすい」って単語は聞いたことはあるけれど、その正体はよく知らない、って人は多いと思います。
私も今まで特に気にしたこともなかったのですが、どうもこの「かんすい」っていうのが、お腹の調子を悪くする要因ではないか?と疑いだしたら気になって仕方ありません。

で、この「かんすい」。一言で言えば「アルカリ性の塩化ナトリウム水溶液」です。

そう言われても、ちょっと想像しにくいですが、wikipediaには次のようにあります。

日本で販売されているかん水には「固形かん水」と「液体かん水」がある。「固形かん水」は炭酸ナトリウムが主成分となっているが、「液体かん水」は溶解度の関係から炭酸カリウムが主成分となっている。どちらも基本的に炭酸ナトリウムと炭酸カリウムの混合物で、リン酸塩が混合されている場合もある。  wikipediaより引用

「かんすい(水)」と言っても固形(粉末状)のものもあるんですね。

どうやら「かんすい」という言葉自体は特定の物質を意味しているのではなさそうです。

かんすいが使われるようになった始まりはモンゴルで、塩分を含んだ湖、すなわち塩水湖(えんすいこ)の水で麺を練ったところ、あの中華麺独特の弾力性や風味、色合いが生まれたのが発祥とされています。

ですから本来のかんすいは天然成分である「塩水湖の水」の事のはずですが、現在の日本の食品添加物として販売されるものについては他のアルカリ成分であっても「かんすい」と表示して良い事になっているようです。

中でも

  1. 炭酸カリウム
  2. 炭酸ナトリウム
  3. 炭酸水素ナトリウム
  4. リン酸塩

人工的につくられたこれらが使われることが多いようですが、他にも例えば、植物を燃やした後に出る灰を水に溶かし煮詰めて出る灰汁(あく)、コレの主成分は炭酸カリウムで、こういった灰汁を使っても良いようです。

かつては洗濯などに使われる水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を当たり前に使っていた時代もあったようですが、これは粗悪品なため、今では販売できないようになっています。

現在では日本食品添加物協会が発行する「かんすい確認証」を添付したものでないと「かんすい」としては販売できなくなっているのです。

かつて中華麺に使われていた苛性ソーダとは水酸化ナトリウムのことであり工業では幅広く活躍する物質らしいのですが、石けんや洗剤、下水の中和などに用いられる危険な薬品を食品加工の際に使っていたのですから怖い話ですね。(もっとも水酸化ナトリウムは170°前後で焼かれると炭酸ナトリウムに変化し、のこらない。)

でも現在の日本国内で流通する「かんすい」の定義としては食品衛生法に基づき、

先にも挙げた

  1. 炭酸カリウム
  2. 炭酸ナトリウム
  3. 炭酸水素ナトリウム
  4. リン酸塩

このうちの一種類以上を含むアルカリ性の液体または粉体、と定義されているようです。

このうちのどれかが私のお腹を刺激するのでしょうか。

下痢の原因として考えられるのは?

いずれも、食品衛生法や食品添加物協会により安全は確保されているはず?の「かんすい」ですが、なぜ私はお腹を下すのか?
結局私の仮説は的はずれなのでしょうか?

いいえ、たしかに「かんすい」は安心できません。
でもそれだけでも無いかも知れません。

ここでもう一度ラーメンと他の麺類の違いを考えてみます。

・・・?

うどん、そば、パスタ、等に比べて・・・。

やはりラーメンだけは極端に胃腸を刺激する材料が多い、ということでしょうか?

かんすいも含めてスープやチャーシューに使われている食品添加物の多さも気になります。多くのラーメンに入っているメンマなども添加物は使われているでしょう。

特にかんすいのリン酸塩類やチャーシューにも使われているであろう亜硝酸ナトリウム。  これらはハム、ソーセージ、プロセスチーズなど、入っていない商品を探す方が難しい位多くの加工食品に使われていますが、微量とはいえ身体に良くないことは明らかな物質ですし。

ネット上には様々な情報がありすぎてどの情報を頼りにしたら良いのか分からない状態ですが、少なくともこうは言えるのでは無いかと私は考えます。

「食品添加物は加工食品をつくるために必要不可欠ではあるけれど身体にとっては全く必要なものでは無い」

ということ。

食品添加物自体を避けるべき?

厚生省や日本食品添加物協会や食品業界関係者はいつだって「大丈夫大丈夫!」って言う立場ですが、現に突然今まで大丈夫だったはずの物質が使用禁止になることがあります。

また、個々の加工食品だけで考えれば健康に害がないものでも、もはや私達の周りには食品添加物を使用した食べ物が溢れかえっていますから、意識しなければ確実に過剰摂取に繋がる状況で、そういう意味でも食品添加物は私達の身体にとって毒となる可能性は十分あり得ると思います。

そして、

「ラーメンには他の麺類よりも刺激性の強い食品添加物が多く使われていることで下痢を引き起こしやすい」

と言う結論を私なりに出しました。

(特にかんすいに含まれるリン酸塩、チャーシューに含まれる亜硝酸ナトリウム類、スープに使われているカラメル色素や各種化学調味料(グルタミン酸であるアミノ酸など)インスタント麺には過酸化脂質などなど)

最後に

近頃、うちの近くに「無化調ラーメン」を謳うラーメン屋さんができました。

化学調味料は「かんすい」も含めて一切使っていないラーメンだそうです。

で、行ってみました。

お腹は下しませんでした。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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