今日はただむなしい。
このむなしさを晴らすために、言葉を放とうと思う。
別に誰のためでもない。
そうせずにはいられないだけだ。
これは「ペーパーコード一般」の話ではない
あくまで、あのデンマーク製のやつの話だ
最初に言っておかないと、
話が別の方向へ流れてしまいそうだったからいっておく。
昔は、普通に買えていた
しかも、たいして悩まずに
値段を見て深呼吸する、
そんな必要はなかった。
ある日ふと気づくと、どこにも売っていなかった
世界からではなく、自分の生活圏から
消えたというより、
こちらが取り残された感じに近い。
在庫切れ、入荷未定、そして沈黙
何も言っていない、というメッセージ
説明がないこと自体が、
一つの答えのように思えた。
海外には、ある
ただし、それは「買い物」というより強い「決断」が必要だ
日本にも発送してくれるショップもたしかにある。
しかし、とてもカートに入れる気になれない。
ペーパーコードが五万円するという現実
過去には1万弱で買ってた紙紐なのに、世界情勢が乗っかってくる
素材の話をしていたはずなのに、
いつの間にか為替を見ていた。
コロナと円安と、誰も悪くない話
いや、ほんとは分かってる。悪いのはこの国の政治であることも。
怒りの対象が巨大すぎると
感情は宙に浮くらしい。
せめて関税が犯人だと思いたかった
でも、どうやら違ったらしい
単純な話で済ませたかった、
というだけの話だ。
張替え業者は、今も材料を持っている
ただし、それは売ってもらえない。
張替えの仕事の一部として、
静かに存在している。
張替え一脚一万円台、という静かな謎
計算すると、だいたい辻褄が合わない
電卓は、
何も教えてくれなかった。
察してしまった自分の居心地が、急に悪くなる
知らなければ、幸せだったのかもしれない
知識は、
いつも少しだけ遅れて牙をむく。
だったら国産アンレースという、たぶん存在しないもの
あったら絶対売れるのに、と思う。
こういう話は、
だいたい存在しない。
需要があることと、作られることは別らしい
大人の世界は、だいたいそうだ
理由は分かるが、
納得できるとは限らない。
代わりのコードは、ある
ただし、代わりであることは変わらない。
機能は満たすが、
こっちの気持ちまでは満たさない。
本物を知ってしまった側の、不便さ
そして、戻れなさ
選択肢が増えたはずなのに、
なぜか減った気がする。
あのペーパーコードは、今日もどこかで編まれている
ただ、普通に買えていた時代は、もう過去だ
それだけのことなのに、
なぜか引っかかり続けている。

