「ペンキ」と「ニス」ってなんのこと?それぞれの意味や用途を再確認!!

ホームセンターなどに塗料を買いに行くとまず困るのがその種類の多さ、ではないでしょうか? 中でも意味が分かりにくいのが「ペンキ」と「ニス」です。

プロの家具塗装を施す現場では「ペンキ」や「ニス」といった言葉はまず使われることはなく、塗料については「ウレタン」や「ラッカー」、「オイル」、「うるし」と言った具体的な成分名を用います。

一方で、一般向けの塗料には用途に応じて様々な種類のものが各メーカーから様々な表現で市販されています。

例えば、

油性ニス」や「カラーニス」、「カラーペイント」、「水性ペンキ」、「油性ペンキ」、さらには「ウッドステイン」、「水性ステイン」、「ステインカラー」などなど。

いったいなんのこっちゃ!!??ってなりませんか?

今回は、とりわけこの問題を複雑にしている原因と思える表現、「ペンキ」と「ニス」について調べてみました。








ニスって結局何なの?

比較的若い世代ではあまり使われない言葉かもしれませんが、中年以上の世代では木に塗るものと言えば「ニス」って言う方も多いのではないでしょうか。

ニスの語源

この「ニス」ですが元は「ワニス」からきています。

ワニス(熟字訓で仮漆)、ニスまたはバニッシュバーニッシュVarnish)は、木材などの材料の表面を保護するために用いられる塗料の一種で、透明で硬い上塗り剤である。英語の「Varnish」が日本語に移入される際に「ワニス」と訛り、さらにその語を短縮して「ニス」と呼ばれるようになった。

wikipediaより引用

英語のVarnish(バーニッシュ)が訛って「ワニス」、さらに「ワ」を省略して「ニス」、となったんですね。いかにも日本らしい言葉の変化ですね。

因みにこれに似た変化でvaselinevaccineを「ワ」と発音されて「ワセリン」「ワクチン」と変化していますね。
塗料のニスもこのような変化で「ワニス」となり、さらには「ニス」と呼ばれ続けてきたのが分かりました。

ニスの特徴

では「ニス」の意味は何を指しているのか?
wikipediaでは

木材などの材料の表面を保護するために用いられる塗料の一種で、透明で硬い上塗り剤である。

とあり、広辞苑第六版には

顔料を含まず、透明な塗膜をつくる塗料の総称。

とあります。

ポイントは

    1. 透明であること
    2. 塗膜をつくり材料を保護する効果があること

この二つは「ニス」と呼ぶ以上、外せない条件のようです。

透明なので木材に塗る場合、木目を生かしつつも、表面に塗膜をつくることで保護性も高いのが最大の特徴ですね。

このポイントを覚えておけば、応用的に「カラーニス」だったら「透けてはいるけど色の付いた塗料」の事と分かるし「油性ニス」だったら、「成分が油性でできたニス」のことかな、と察しがつきますね。

ニスのまとめ

具体的に「ニス」にはどの様な種類があるのか?

・・・と言っても「ニス」は数多い塗料の内の一種であり、「透明な塗膜をつくる塗料」の総称でもありますから種類も成分も多種多様。
調べれば調べる程、深みにはまります。

例えば私達日本人にも馴染みの深い漆(うるし)。これもニスと言えばニスだし、家具塗装でよく使われているウレタンも、最近では少ないながらも家具塗装に向いているラッカーも「ニス」の内に含まれるわけです。

ということで「ニス」とは「透明な塗膜をつくる塗料の総称」

と覚えておきましょう。

ペンキって結局何なの?

あらためてよく注目するとなんか変な響き、な気もしてきませんか?

ペンキ:(pek オランダの訛)ペイントのこと。特に、油ペイント。

広辞苑第六版より引用

ペンキ:顔料を溶剤でといた不透明塗料。pek(オランダ)から。paint

パーソナル現代国語辞典より引用

ペイント:…広義には塗料全般に対して使用される語であるが,通常は空気乾燥する防食用および美観用の汎用塗料を指す。俗にペンキともいわれるが,これはオランダ語のpekのなまり。

世界大百科事典より引用

「ニス」が英語の「ワニス」からきているのに対して「ペンキ」はオランダ語のpek から変化した言葉のようです。
言葉の意味としてはペイントともほとんど同じと考えても差し支えなさそうで、要するに塗料のことを「ペンキ」と言ったり「ペイント」と言ったりされているのが現状かと思います。

日本語としてのペンキ

元々が外国語ですから人により解釈が微妙にずれてしまうのは仕方ないかも知れません。

特に日本では昭和の中頃まではこの外国語からきた「pek」という単語を外来語として一つの日本語のように認識していました。
その時代の塗料といえば植物油を元とした合成樹脂塗料のことであり、現代のように多種多様な用途で様々な成分が使われていなかったので「ペンキ」といえば皆、共通した認識があったのかも知れません。

 「ペンキ」の意味をその当時の成分に限定して考えれば、「ペンキ」は塗料全般の意味では無くなるし、あくまでも言葉の意味だけで考えれば「ペンキ」は塗料全般の意味、ともとれるわけです。

実際にネットで「ペンキ 意味」で検索するとその解釈に2極化が生じていると思われます。

塗料」と「ペンキ」を別物として説明する塗装屋さんのサイトもありますし、「塗料(=ペンキ)」として、同じ意味で商品を販売するサイトもあるのはそういうわけからだと思います。

ペンキのまとめ

要点をまとめると

  1. 「ペンキ」はオランダ語の「pek」から。
  2. 日本には塗料と言えば植物油を元とした合成樹脂塗料が主流だった時代がある。
  3. 広い意味では「ペンキ」=「塗料」だが、狭義には今では比較的耐久性等の性質が低い当時の植物油を元とした合成樹脂塗料のことを差す。
  4. いずれにしても不透明で着色剤が含まれ、塗膜をつくる塗料のこと

こんな感じでいかがでしょうか。

DIYや家具を購入する際は、これらを踏まえて、具体的にどんな成分の塗料なのか?を確認すると良いと思います。







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