無垢の家具の選び方

前回、「木製家具を買うなら知っておくと良いこと!!」という記事でひとことに木製家具といってもその実体は「無垢材」と「木質材」の2種類ある、といった話をしました。

今回はその一方である「無垢材の家具」について、その魅力と選び方をお伝えしたいと思います。








材料で選ぶ意味

家具を選ぶ際、多くの方はデザイン重視だと思います。その次にはやはり価格でしょうか?

ここで私は、是非ともその判断基準に、「材料で選ぶ」を加えることをオススメします。

木製家具には「無垢材」でつくられたものと、「木質材」でつくられたものがあると言う話を前回の記事で書いたわけですが、最初にお伝えしておきたいのは、どちらが絶対に良い!とか悪い!と言うことではないことで、突き板を貼った仕上がりだからと言って、粗悪品で安物という訳ではない、と言う点です。

木質材料であってもすごく丁寧にしっかりとした、魅力的なデザインで良質につくられた家具も存在しますから、その材料の特徴を理解した上で購入するのは、全く問題ないと思います。

しかしあえて私は、無垢材の家具を推奨しようと思います。

今、私達の身の回りにはありとあらゆる素材でできたものが存在しますが、とりわけ住宅に使われている建材には人体に悪影響のある物質が含まれている場合がほとんどです。

塗料や接着剤がその最たる例ですが、厚生労働省が定めている基準を満たしているからと言って完全に害とならない保障は無いと思います。

だからといって完全な自然素材である無垢の材木ですべてをまかなうのは経済的にも技術的にも現代では、現実的ではありません。

ですから私はせめて、家具や身の回りに置くもの、手に触れるものには本当の自然素材でできたものを使うのが良いと思うのです。

本当の木のぬくもり、風合い、色の味わい深さは「無垢材」でしか味わえないものですから、愛着を持って修理しながら末永く使って行きたいなら無垢材の家具を選ぶべきだと思うのです。

その木製家具は無垢材?それとも突き板?

現在一般に広く流通している家具(特に安価なもの)のほとんどは木質材に突き板を貼ったものです。

例えば、家具に関して、こういう誤解をしていないでしょうか?

「名の売れた家具店でそれなりの値段で買ったテーブルだからきっといい木材を使っているだろう」

「店の売り文句で「天然木」という表記があったから無垢の良い材料だろう」

「ナラやチーク、ケヤキ、ウオルナット等の材種が表記していたからきっと上等な無垢材を使っているだろう」

これらはすべて間違った認識です。

価格が高いから無垢材を使用しているとは限りませんし、まして有名店だからというものでもありません。

材種を表記していたり販売員が「これはチークですよ」と言っていても、それは表面に貼っている突き板の事を言っている事もありえます。

また、「天然木」といっても、同じく突き板の事を指す場合もありますし、集成材の事だったりもします。

メーカーはそれを隠しているわけでもありませんし、しっかり材料についても塗料についても公表しているはずですが、街中に良く目にする大型販売店では無垢材を扱った商品は極めて少ないようです。(木製の椅子やテーブルの脚部だけは生産効率が良いためか、比較的無垢材を使う場合が多い)

ですから無垢材を求める場合、安易に手軽な場所で販売店を選ぶのは避けるべきかと思います。

信頼のおける家具メーカー、個人木工作家を探そう

ここで私がおすすめしたいのは地方の家具メーカーや、個人作家さん達です。

特に無垢材の家具は昔から山の多い地域を中心に、地場産業として栄えてきた町に多く、技術的にも地域で切磋琢磨してきた経緯もありますから信頼がおけますし、地方のものづくりの活性化につながるのは将来の日本のためにもなることだと思います。

もちろん、都内の例えば目黒通りや自由が丘あたりに行けばお洒落な家具屋さんはたくさんありますし、そこのお店が良くない訳じゃありませんが無垢材の家具となると少し視野を広げて見た方が良いと思います。

では選択肢を広げるために、全国の中でも主に無垢材を扱うメーカーが多数存在する地域を挙げてみます。

全国の主要家具産地

  • 北海道 旭川市
  • 静岡県 全域
  • 岐阜県 高山市周辺(飛騨)
  • 広島県 府中市
  • 徳島県 徳島市
  • 福岡県 大川市

これらの地域では古くから、各種広葉樹の無垢材を使いたくさんの魅力ある家具を産出しています。

デザインには好みがありますので、特定のメーカーを挙げるつもりはありませんが、各地域名に「無垢家具」などのワードで検索すれば信頼できるメーカーがみつかると思います。

また、同じ広葉樹でも桐(きり)という木材は他の材種と比べ、独特な特徴があるため、桐の家具工場は桐だけに特化しているものです。

桐箪笥など、桐の家具をお探しの場合は下記の地域名で検索してみてください。

全国の主要桐箪笥産地

  • 新潟県 加茂市
  • 埼玉県春日部市
  • 愛知県 名古屋市
  • 大阪府 泉州地域
  • 和歌山 紀州地域

これらの地域は国から伝統工芸品として指定を受けています。

各社オリジナルの既製品から無垢の家具を買いたいと考えている方は、この方法で探してから、メーカーの販売店へ出向き、実物を確認するのが確実かと思います。

逆に一から自分だけの注文家具を作って欲しい方は、上記地域に関係なく、近くの比較的少人数で運営している家具工房を探すと良いと思います。「無垢材 オーダー家具 地域名」で検索してみてください。

オーダー家具にはできるだけ詳細に意向を伝える必要がありますから、普段からオーダー家具をメインで造っている工房があるはずです。

この時、間違っても近くの工務店には頼まないでください。工務店は通常、家を建てているのであって家具に対してのアプローチが違うものです。

上質な家具をお願いするなら家具工場や個人工房の家具職人にお願いする方が断然良いと思います。

それから、全国で行われているクラフトフェアに足を運んでみるのも良いかと思います。
そこにはたくさんの無垢材を扱う作家さん達が丁寧に作った作品と出会えますからきっと気に入るものも見つかるはずです。

普段、暮らしの中で使ういろいろな雑貨や道具。 例えばキッチンで毎日使うまな板や鍋敷き。食事を運ぶお盆や御膳、ちょっとしたときに...

最後に

今回は私なりに無垢材の家具の魅力を伝えたかったのですが、いかがだったでしょうか。

天然、自然の木のぬくもりは日々の暮らしの中で本当に安らぎをあたえてくれますし、使えば使うほど良い風合いに変化しますから飽きません。

「木製家具」の「木製」について、今まであまり意識しなかった、と言う方に伝わっていれば幸いです。







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