無垢の家具に使われる(使える)外国産の広葉樹。その特徴一覧

外国産広葉樹 木材

木製家具に使用される(使用できる)木材の中で広葉樹の種類は豊富です。
このページではその主要な種類を抜粋し、特徴をまとめます。
外国産広葉樹








外国産の主要広葉樹材

ここでは50音字順に並べてもあまり意味が無いのでおおよその気乾比重の平均値が小さい順に並べてあります。
⇒日本産材はこちら

名称 気乾比重(平均 特徴 製材後の色 道管区分 従来の主な用途
アルダー カバノキ科 0.45 北米大陸西海岸沿い、アラスカ南部からカリフォルニア南部に渡って分布。日本での同類のものとしてハンノキがある。
木理通直、やや軽軟で、加工、接着性はしやすい。伐採直後は鮮やかなオレンジ色、赤色になり、後に退色してくる。材の乾燥は早く、安定性良好。一見、ブラックチェリーに似ているが、肌目が少し粗い。
心材:淡黄色ないし赤褐色

辺材:心材とほとんど差はない

散孔材 家具、サッシ、ドア、細工物、建築部材、建具、心材
イエローポプラ モクレン科 0.45 北海道の代表樹木や庭園などに植えられるポプラはヤナギ科ヤマナラシ属「セイヨウハコヤナギ」のことでイエローポプラとは別物。木材で「ポプラ」と言えばこのイエローポプラのことで日本のホオノキに近い。米国東部から南はフロリダ、西はミズーリ州まで分布するがアパラチア山脈やオハイオ河渓谷地域では最も大きく生育する。軽軟で加工、切削が容易で狂いも少なく塗装性が良いことで知られていますが虫の害には弱い。 心材:淡褐色

辺材:白ないし黄白色

境界:明らか

散孔材 内装、建具、ドア、玩具、合板、樽、楽器など一般木工用
ダオ(ニューギニアウォールナット) ウルシ科 0.46 熱帯アジアからニューギニアにかけて分布し、産地では「ニューギニアウォールナット」と名付けられている。特徴としては心材に黒い不規則な縞が現われることだが生育環境によってその出方に違いが大きい。肌目は粗、木理は交錯している。耐久性は高くない。
縞の出方次第では価値が高く評価され、化粧材としても重宝されるが縞が少なければ雑木扱いされる。
心材:生育環境により幅広く、黄褐色、赤褐色、灰色、黄灰色など

辺材:心材よりやや淡色

境界:明らかでない

散孔材 化粧単板、化粧材として家具、キャビネット、壁パネル、かつてブラックウォールナットが流行時に濃色に塗装し、その代替材として多く使われていたが、クルミ科のブラックウォールナットとは似ても似つかない。
ジョンコン ノボタン科 0.48 ボルネオ西部の泥炭湿地林ににのみ生育している分布範囲の狭い樹種だが非フタバガキ科の代表的な南洋市場材のひとつ。
虫の害は受けにくいが、内部師部という特殊な組織が細いヒモのような組織が放射方向につながってあり、乾燥するとその組織が収縮し、抜け落ちた孔となり、それが虫孔のように見える。肌目はやや精。木理は通直。保存性は低く、加工はしやすい。
心材:淡橙褐色ないし淡橙褐色

辺材:心材とほぼ同じ

散孔材 家具(とくに骨組み材として)、細工物、彫刻
ソフトメープル(シルバーメープル・レッドメープル) カエデ科 0.53
(S・M)0.61(R・M)
レッドメープルの方が知名度が高いがどちらも北米大陸東部を中心に広い範囲で分布。「ソフトメープル」は総称。一般的にハードメープルよりも25%柔らかいとされるが木材全般の中ではやや重硬。木理は通直。ピスフレックあり。木材は乾燥しやすく加工後も安定、切削などもしやすい。 心材:淡褐色、ときどき灰色または緑色及び紫色を帯びる。

辺材:白色

境界:明らかではない

散孔材 家具、箱類、心材、内壁
イエローメランチ フタバガキ科 0.55 約30種あるとされ、マラヤ、スマトラ島(インドネシア)、ボルネオ島(インドネシア、マレーシア、ブルネイ)、フィリピンなどに分布。他のメランチ類と同様、同心円状に配列する軸方向細胞間道をもつが他のメランチ類と違うのはさらに放射細胞間道をもつ。セメントの硬化障害を起こすのでコンパネには不適。辺材は虫の害を受けやすく、耐久性は低い。 心材:緑色を帯びた黄褐色

辺材:淡黄白色

境界:丸太時には明らかだが乾燥すると明らかではない

散孔材 家具、建具、指物、合板、メランチ類の中では評価が低く、表面に出るところには歓迎されない
(ライト)レッドメランチ フタバガキ科 0.56 「ライトレッドメランチ」という名は色に基づく商業的な分類によるもので植物の分類とは違う場合がある。タイ、マラヤ、スマトラ、フィリピン、ボルネオなどの熱帯アジアの代表的な木材。日本では一般にこの科のshorea属で重硬いではない木材を「ラワン」と呼んで扱っている。
これは多くのメランチ類の中でも赤色で淡色なグループ。
軸方向細胞間道(樹脂道)が同心円状に長く連続する。加工は容易だが防腐剤の注入は難しい。辺材にヒラタキクイムシの被害を受けやすい。同一樹種でも生育環境により濃色になるほど比重も上がる。
心材:淡灰褐色ないし桃色で生育環境により赤褐色。

辺材:淡色

境界:個体により明らかなものとそうでないものがある

散孔材 合板用材、建築、建具、家具
ブラックチェリー バラ科 0.56 分布範囲は広く、カナダのノヴァスコシアから米国ミネソタ州辺り、南はアリゾナから東へニューメキシコ、テキサス、フロリダにわたって分布する。さらにグアテマラ、ベネズエラ、ボリビアにも分布する。
日本産のサクラ同様に木材の中にやや緑色を帯びた部分が現われたり、ピスフレックといった障害組織が点々とみられ、時には粘液状の物質をためている小さなポケットがでる。肌目は精、木理は通直で切削などの加工はしやすく、仕上がり面もよい。乾燥後は安定している。
心材:赤褐色または赤色

辺材:ほとんど白または淡桃色

境界:明らか

散孔材 家具(高級キャビネットなど)、楽器、床板、銃床(ウォルナットの次に好まれる)、ハム燻製の材料、煙草のパイプ
ホワイトセラヤ(バクチカン) フタバガキ科 0.58 メランチ類の1つ。マレーシアでは「ホワイトセラヤ」、フィリピンでは「バクチカン」という名前が使われている。フィリピン、マレーシアのサバ州、ボルネオに分布。この木材の特徴として木口面に5~10㎝位の間隔で同心円状の濃色の縞があることで他の淡色メランチ類と区別できる。
バクチカンの場合はやや比重の高い者もあったがホワイトセラヤは材質的にライトレッドメランチ類と同様に考えて良い。
心材:淡灰褐色ないあし淡褐色

辺材:心材とあまり変わらない

散孔材 ライトレッドメランチ類と同様
ブラックウォルナット クルミ科 0.62 米国、カナダ東部(特にミズーリー、オハイオ、インディアナ州)に分布。カリフォルニア州辺りに分布されるクラロウォルナットと呼ばれる種は非常によく似ていて区別が難しい。日本ではかつてブームとなっていた頃に似た木材が多く流通した。(ダオは着色して代替された)
重硬で肌目は粗、粘り強く、加工はしやすい。木理が不規則なものほど材面の化粧的価値が高くなる。衝撃にも強い
心材:チョコレート色から紫赤色、紫黒色、不規則な濃淡の縞状がでることが多い

辺材:乳白色から灰紫色

境界:明らか

散孔材 家具、キャビネット、銃床、楽器、化粧単板
ニヤトー アカテツ科 0.64 非フタバガキ科の南洋市場材の中で早くから家具用材として輸入され知名度が高い。
この材は北半球に産するカンバ類の代替材の意味もある。台湾、東南アジア一帯、さらにニューギニア、ソロモン諸島、フィージーなどの太平洋地域に渡って広く分布する。多数の樹種があり、木材組織は似ているが材質的な違いは大きい、肌目はやや精で木理は交錯する。気乾比重0.47~0.89にまで差があり軽軟なものから重硬名ものまである。シリカは含む樹種と含まないものがある。
心材:桃褐色ないし赤褐色または黄褐色など材により幅広い

辺材:心材とほぼ同様

散孔材に近い環孔材 家具、内装、建具、カンバ類に似ていることから国産広葉樹の代替として好まれる。
マホガニー センダン科 0.64 世界的に代表的な銘木の1つで日本には明治時代には輸入されていた。しかし当初輸入されていたのは西インド諸島などに分布し、材料的に優れていたSw.mahagoniという学名のもので今では蓄積が希少。
現在市場に出ているのはSwietenia macrophyllaでメキシコ南部からベネズエラ、ペルー、ボリビア、ブラジルなどに分布。一般的にマホガニー色と言われる色は前者の方から例えられた色で、現在市場に出ているものはそれよりずっと淡色。肌目はやや粗で、木理はほとんど通直。加工性も仕上がりも良く、耐朽性、寸度安定性も高い木材。
心材:桃色ないし赤褐色で光沢を持つ

辺材:灰白色ないし黄白色

境界:明らか

散孔材 高級家具、建築内装、楽器、彫刻、単板、造船、木型、ろくろ細工、理化学機械の箱など
ラミン ゴニスチルス科 0.65 今では輸入量が少なくなっているがかつてフタバガキ科のラワン類が大量に輸出されていた頃、同じく非フタバガキ科の材料として知名度が高かった。マラヤ、フィリピン、ボルネオ、スマトラなどに分布。乾燥していない時期には青変菌の害を受けやすく、緑や黒に変色しやすい。加工や塗装は容易でしあがりは良好。保存性は低いので内装向き。 心材:黄白色

辺材:心材と同様

散孔材 内部装飾(淡色を生かした要素)、家具、指物、器具
メルサワ フタバガキ科 0.66 ミャンマー。タイ、インドシナなどの東南アジアからニューギニアのルイシエード諸島にかけて分布。

樹脂道(軸方向細胞間道)が散在する。重硬だが耐久性はあまりない。木理は交錯し、放射組織中にシリカが多く含まれるため、加工刃物の寿命が短くなる(ステライト溶着の刃物を使う必要性)

心材:淡黄褐色ないし黄褐色(製材直後には桃色の縞がでることがあるが時間と共に全体に褐色がかっていく。

辺材:黄白色ないし淡黄褐色

境界:明らかでない

散孔材 建物内装材、家具、床板、合板(芯材として)、化粧単板
ホワイトメランチ フタバガキ科 0.67 約30種あり、スリランカ、ボルネオ、インド、マラヤ、インドシナ、フィリピン、スマトラ等に分布。メランチ類特徴である軸方向細胞間道があるが他のメランチ類に比較すると出現頻度は少ない。肌目はレッドメランチに比較するとやや精。 放射組織の中にシリカの小塊がまじり刃物に注意が必要。辺材はヒラタキクイムシの害を受けやすく耐久性は高くない。 心材:淡黄白色ないし淡橙白色または淡黄褐色

辺材:心材より淡色

境界:明らかでない

散孔材 内装や家具(淡色や色合わせが必要な用途)合板、一般建築、階段板、ドア、化粧単板
チーク クマツズラ科 0.69 インド、ビルマ、タイ、インドシナなどアジアの熱帯各地に分布。各地で造林されているが人工造林のものより天然産(インドネシア)のものの方が高品質とされているがいずれも世界的に高級材の1つとして知名度が高い。
耐久性が高く強い。表面はワックスのような感触があり、機械油のような匂いがする。肌目は粗で加工はとくに難しくない。
心材:金褐色、褐色、赤褐色などで生育状態により幅広く、時に黒あるいは紫色を帯びた縞がある

辺材:黄白色

境界:明らか

環孔材 家具、建築(装飾的な価値を利用する)、化粧単板、大型船舶の甲板など
カプール フタバガキ科 0.70 スマトラ、マラヤ、ボルネオなどに分布。同心円状に配列する軸方向細胞間道(樹脂道)があり、そこからヤニがにじみ出てくる。放射組織にはシリカの小塊が含まれるため刃物が痛みやすい。強過ぎるほどの芳香を持つ(特に乾燥不十分で加工するときは息苦しくなるほど)保存性は高くないが重硬で保存処理は難しい。 心材:淡赤褐色ないし濃赤褐色

辺材:やや桃色を帯びた淡黄褐色でしばしば黄色の部分がある

境界:明らか明らか

散孔材 アピトンと同様な用途。
タウン、マトア ムクロジ科 0.70 太平洋地域の市場材では知名度の高い樹種で「タウン」はパプアニューギニア、「マトア」はインドネシアでの名前。
他に台湾、スリランカを含む熱帯アジアを経てソロモン諸島、サモアなどに分布。板根が発達しているため丸太の断面が四角いものもある。肌目はやや粗、木理は交錯する。重硬だが環境因子による材質の違いが大きい部類。
心材:桃褐色から赤褐色

辺材:やや淡色

境界:やや明らか

散孔材 家具(キャビネット、脚物家具の脚)化粧単板、楽器の支柱、床柱、内装、床板、合板など幅広い
かつて日本の家具工業が国産ブナの資源が減ったことでその代替材として求めた樹種の1つ
ハードメープル(シュガーメープル・ブラックメープル) カエデ科 0.70 カナダ東部、アメリカ中西部、北東部を中心として分布。衝撃にも強く重硬、摩耗にも強いが乾燥はやや難しく、収縮率も高い。耐久性もあまり高くはない。障害組織のピスフレックができることが多い。

木理は通直が多いが時として、波状模様(バイオリン杢)、鳥の眼のような模様(バーズアイ、鳥眼杢)、その他不規則な美しい杢が現われる。

心材:淡赤褐色

辺材:やや桃色を帯びた白

境界:あまり明らかではない

散孔材 単板、床板、家具、箱類、ボウリングのアレー及びピン、靴型、器具柄、ろくろ細工
ビーチ ブナ科 0.72 北米大陸東部の比較的標高が低い地域に生育し、木材の最大生産地域は大西洋岸中央部の諸州。
日本産のブナと非常によく似ていて区別しにくい。乾燥は早くできるが収縮率が大きく、狂い、表面割れ、木口割れ、変色などに注意が必要。加工はしやすく、とくに旋作性、接着性がよく、ブナ同様曲げ木にも向く。
心材:赤褐色

辺材:淡褐色

境界:明らかではない

散孔材 家具、床板、ブラシの柄や背、台所用品、単板、樽、国産のブナ同様広い範囲に利用できる
アピトン(クルイン) フタバガキ科 0.74 70種以上あり分布も広い(インド、スリランカ、ビルマ、タイ、インドシナ、スマトラ、ボルネオ、バリなど)ため産地によって名前が違う。「アピトン」はフィリピン名でマレーシアやインドネシアでは「クルイン」と呼ばれる。他にも国によって「ヤン」「チュティール」「カイン」とも。

材面にはヤニがにじみ出ていることも多く、決して美しいとは言えないしシリカも含まれるため加工は難しい。耐久性は高くないが保存薬剤の注入はしやすい。軸方向細胞間道があり、特徴的。

心材:濃灰褐色あるいは灰色を帯びた赤褐色

辺材:淡黄白色

境界:明らか

散孔材 材面が美しくないため目に触れない場所に用いられる。
重構造物、床板合板用材、トラックの車体、防腐処理をして橋、枕木など
タガヤサン マメ科 0.76 熱帯アジアに広く分布するがアフリカや東南アジアでは薪炭材の用途目的で造林されている。他の唐木であるコクタン、シタンに比べて直径が小さいため、大きな製品には使えない。肌目は粗、またはやや粗、木理は交錯する。心材の耐久性は高く、加工、仕上がりもよい。 心材:濃褐色ないし黒褐色で規則的な淡色で細い縞がある。

辺材:白色ないし淡黄白色

環孔材に近い散孔材 指物。床柱、家具、象眼、木槌、ステッキ
セプター(セペチール) マメ科 0.85 中でもshindora属のものは非フタバガキ科では珍しく軸方向細胞間道(樹脂道)があるがその他の属のものには無い。樹種により濃い色の縞があり、美しい材面をもつ。保存性も樹脂により違いが大きく、濃色で重硬なものほど高い。比重にも差が大きくありSindora属では0.57~0.76、セプターパヤでは0.64~0.72、S.supa属で0.83、Krakas属では1.04となっている。木口面からやにがにじみ出て黒くなっていることが多い。 心材:紅色を帯びた褐色から黄褐色ないし桃色を帯びるものから濃い赤褐色

辺材:麦藁色

境界:明らかでない

散孔材 家具、キャビネット、合板、芯材、パレット、濃色のあるものは装飾的な箇所(床柱や仏壇など)に用いる。
セランガンバツー フタバガキ科 0.94 「セランガンバツ-」とはインドネシアでの呼び名。中でも比重の高いものをセランガンバツー(白バツー)と呼び、低いものはレッドセランガン(赤バツー)と呼ぶ。マレーシアでは「バラウ」、フィリピンでは「ヤカール」または「ギホ」、インドでは「サール」、中国では「玉檀(ギョクタン)」と呼ばれる。反り、ねじれに強く耐久性が高い。大径木になるため幅のある材がとれる。一方切削、鉋仕上げなどはやや難しい。外観上はメランチ類とよく似ていて軸方向細胞間道(樹脂道)がある。 心材:黄褐色から赤褐色ないし緑色を帯びた褐色。外気にさらすと暗色に変色する。

辺材:淡黄色

境界:やや境界

散孔材 ウッドデッキ、枕木、重構造物、土台、建築(柱、梁など)、船の骨組および甲板、器具柄
イペ ノウゼンカズラ科 1.05 チリを除くほとんどの熱帯アメリカに分布。この類の特徴として道管の中にラパコールと呼ばれる黄色の物質(アルカリ溶液で色が赤に変わり、薬にも使われる)が充填されていることでシロアリを含む病虫害に対して抵抗力がある。しかし海虫に対しては弱い。加工はやや難しいが重硬な割に寸度安定性が良い。 心材:新鮮なときには黄緑色でのちに緑を帯びた褐色

辺材:黄色を帯びた灰色

境界:明らか

散孔材 非常に高い強度、耐久性が必要な橋、埠頭、ドック、床板、車体などの他、ろくろ細工、ステッキ、器具柄、弓、釣り竿など
シタン マメ科 1.09 シタンはアジアのローズウッド類の木材の1つ。取引上では紅木やカリンを含ませる場合があるが、シタンといえば本来狭義にも広義にもイーストインディアンローズウッド(気乾比重0.81)を含むDalbergiaの属に限られる。タイからカンボジア、ベトナムなどの熱帯アジアの大陸にのみ分布。生材の時は明るい色をしているが大気にさらされ続けると暗色になってくる。肌目はやや粗で木理は交錯する。仕上げると光沢がでる。 心材:赤褐色、濃褐色、黒色などでこれらが縞になることが多い

辺材:淡黄白色

境界:明らか

環孔材に近い散孔材 いわゆる唐木細工、高級指物家具、内装、器具柄など希少価値をいかした用途
コクタン カキノキ科 1.09 日本では伝統的に縞黒檀、青黒檀、斑入り黒檀などと分類し取引されているがこれらは樹種とは別の分類。
コクタンは果物の柿のできる樹木と同類の木材。熱帯アジア、ニューギニア、アフリカなどに分布しているがコクタン類の中には資源が枯渇しているものもある。重硬で肌目は精、木理は通直だが不規則な場合もある。仕上げると光沢が出る。気乾比重は1.09(D.discolor)、1.05(D.ebenum)。
心材:[D.discolor]

桃色と黒色による縞状

[D.ebenum]

真黒色

辺材:灰白色

境界:明らか

散孔材 唐木細工、彫刻、旋作、象眼、弦楽器の部品、ピアノの鍵、ブラシの柄、化粧単板、家具など

※参考:
産調出版[カラーで見る 世界の木材200種]

府中家具工業共同組合[木材図鑑/ http://wp1.fuchu.jp/~kagu/mokuzai/]
木材博物館[ https://wood-museum.net/]
秋川木材株式会社 [ http://kuiva.jp/]

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