合板用ベニヤ(単板)板の切削方法とその種類









単板の切削方法

合板を構成する単板ですが、この切削方法には主に2つあります。

普通合板に使われる単板の切削方法はベニヤレースという機械によるもので、この方法でつくられた単板を「ロータリー単板(たんぱん)」と言います。

これに対して主に化粧用に切削される単板はスライサーによるもので「スライスド単板」といいます。

「ロータリー」は丸太を丁度、ダイコンの桂剥きを、「スライスド」は、短冊切りをイメージすると分かりやすいでしょうか。

「ロータリー」の特徴として、幅の広い単板が取れる反面、「柾目(まさめ)」や「追柾(おいまさ)」をとることができません。

一方「スライスド」の場合は板目、柾目、追柾、全てとれますが幅の広い単板は取れません。

合板の原木

今現在、国内の杉、ヒノキなどを利用してつくられた針葉樹合板は建築現場で使われていたり、ホームセンターでもよく扱われるようになっています。

しかし国内における針葉樹合板の本格的な製造は1990年代の中頃からです。

それ以前、高度経済成長期、合板の原木のほとんどは熱帯雨林産のラワンやメランチといった広葉樹でした。
節が少ないことや加工しやすさからもラワンなどの広葉樹が合板製造に向いていたためでしょう。

ところがだんだんと熱帯雨林産の広葉樹の入手も難しくなります。

その理由のひとつには、広葉樹自体の性質上から人工林としての再生が難しいことが上げられます。

これは同時に豊富だった広葉樹の森林が枯渇していったことも意味しています。

一方、針葉樹は古くから人工林として再生可能な資源として研究が進んでおり、経済的にも比較的容易に管理できました。
そういったことから、世界各地でそれまで合板に利用するのは比較的難しかった針葉樹合板が製造されるようになりました。

90年代から国内でも針葉樹合板の製造に着手されてはいましたが、とはいえ日本の林業は長い間衰退していたこともあり、国内の針葉樹合板の生産率は2001年まで、全体の2~3%と極めて少なく、まだ輸入材に頼らなくてはいけない時代でした。

熱帯雨林産ラワン原木などの入手が難しくなってくるとロシア産カラマツ、ニュージーランド産のラジアータパイン等の針葉樹の輸入が増えます。

その後、長い輸入材時代を経て2002年、林野庁は新流通システム事業を発表し、各合板製造機械メーカーの技術革新もあり、それまで難しいとされていた国産杉向き加工装置も開発され、いよいよ国産針葉樹合板が普及し始めます。

そして2008年には国産材の使用率は54%まで上がったようです。

木製家具に使われる合板

確かに構造用合板やコンパネには国産針葉樹を有意義に利用することで問題なさそうですが、表面の仕上がりがでこぼこに荒い針葉樹の合板では繊細な家具などには利用できません。

そこで必要になってくるのがJAS規格で普通合板と分類されている合板です。

中でもラワン合板やラワンを心材としてシナノキの突き板を化粧材としたシナ合板、心材もシナノキを利用したシナ共芯合板(ともしんごうはん)は総無垢以外の家具製作には欠かせない存在です。

また、シナ以外でも、表面に張る化粧材を変えることでその種類は無垢材の数だけあることになります。

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